学資保険の代わりにジュニアNISA
我が家は、学資保険に入る代わりに、ジュニアNISAを選択しました!!!
皆さん、ジュニアNISAはご存じでしょうか。
実は、ジュニアNISAが法改正して、廃止が決定しました。勝手の悪さで有名でしたから。
ですが、逆に廃止されたからこそ、良い商品になりました。
結論から言うと、法改正後のジュニアNISAは使わないと損です。
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まず、ジュニアNISAの概要と重要ポイントについてまとめると、以下の通りです。
金融庁のアンケートによると、利用者の口座開設目的は以下の通りです。
ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAのメリットは以下の通りです。
非課税になることで受けられる金銭的メリットは、非常に大きいです。
例えば、
- 子どもが0歳の時に80万円分の株式ファンドを購入
- 15年後に240万円(3倍)に膨れ上がった
という条件で、
- 通常の証券口座で運用した場合
- ジュニアNISA口座で運用した場合
を比較すると、以下のようになります。
一般家庭の1年間の貯金額よりも、はるかに大きな金額を節税できる事がわかりますね。
これだけ聞くと、人気が出そうですが、悪しきルールがあったために普及しませんでした。
ジュニアNISAのデメリット
ジュニアNISAのデメリットは以下の通りです。
旧ジュニアNISAでは、「子どもが18歳になるまで払い出し制限」があり、原則として途中で換金ができませんでした。
どうしても払い出したい時は、ジュニアNISA口座を廃止&全部解約することで、払い出すことはできます。
しかしその場合、過去にさかのぼって利益全部に課税されてしまうのです。
例えば、子どもを公立高校に通わせる予定だったにもかかわらず「私立高校に行きたい」と言い出したら、急に資金が必要になります。
そんな時にジュニアNISAを解約して対応しようとすると、ジュニアNISAの非課税メリットを受けられないのです。
また、子どもが18歳になる前に、「十分利益出たから、利益確定しよう~」ということもできません。
子どもが18歳になるまでホールドし続けた結果、大学進学時の“お金を払い出したいタイミング”で、大暴落が起きることもあり得るのです。」
子どもの将来の為の資産運用までしてあげる余裕がない
教育費を準備するための手段としては、使い勝手が悪すぎるという状況です。
実際、多くの親御さんたちが「ジュニアNISAは不要」と判断した結果、各種NISA口座の開設数は以下のようになりました。
そして、あまりにも不人気だったため、国のとてもえらい人たちの話し合いで、ジュニアNISAは2023年に廃止されることが決定しました。
非常に使い勝手が悪く、不人気だったジュニアNISAですが、2023年に廃止が決定されたことで、利用価値が生まれました。
制度廃止に伴い、2024年以降の「払い出し制限」がなくなったためです。
2020年スタートなら、
上記の通り、総額320万円を長期にわたり、非課税で運用できるということです。
ジュニアNISA制度そのものは、2023年12月をもって廃止されます。
2024年以降、ジュニアNISA口座に入っていたお金のうち、投資してから5年の非課税期間が終了したものは「継続管理勘定」という口座に移管されます。
子供が18歳になるまでの期間、お金を「仮置きする場所」みたいなイメージです。
図にすると、下のような感じ
継続管理勘定では、引き続き非課税で運用が可能です。
子どもが成人したら普通のNISA口座を開設できるので、この継続管理勘定に入っているお金を、普通のNISA口座に移管することが出来ます。
つまり、以下のような運用ができます。
ジュニアNISAの活用法
ジュニアNISAは「教育費を準備したい!」という投資目的なら、以下の人にオススメできます。
2020年から始めると、4年で総額320万円もの非課税枠が使えるので、年利5%で15年運用できた場合は320万円→約600万円になります。
この合計280万に対して、一切税金がかからないということです。
一般に、株式投資は15年の投資期間を取ると、マイナスにならないと言われています。
投資期間が長くなればなるほど、
損する確率は低くなり、
利益は大きくなる傾向にあります。
旧ジュニアNISAと違って、「売ったらダメ」という資金拘束もありません。
仮に売らなければならない事態になっても、非課税メリットはしっかり受けることが出来ます。
投資期間が最低でも10年以上とれるのなら、活用を検討する余地はあると思います。
もちろん、本人のリスク許容度の範囲内で、余力を持った投資をすることが前提です。 .
ジュニアNISA口座のオススメの投資先
ジュニアNISA口座での投資は、以下のものが対象です。
何に投資したらいいか迷ってしまいますが、当ブログでは広く分散された株式ファンド(投資信託)をオススメします。
その理由は、継続管理勘定の特徴にあります。
具体的には
S&P500連動のファンドや、VTIのような全米株式ファンド
VTのような全世界株式ファンド
この2択になります。
ジュニアNISA口座開設のオススメの証券会社
ジュニアNISA口座は途中で金融機関を変えることができないので、口座開設するなら証券業界超大手SBI証券がオススメです。
なので、ジュニアNISAと並行して「貯金」もすることになります。
想定以上に貯金が順調に進んで、貯金だけで教育費が賄えてしまうこともあるかもしれません。
その場合は、ジュニアNISAのファンドを、そのまま子どもに「就職時・成人時」の手持ち資金として、プレゼントできます。
ジュニアNISA口座は総額400万円(80万円×5年)を子どもが18歳になるまで非課税で運用できる制度です。
法改正前は、ジュニアNISAには以下の最悪の弱点(デメリット)がありました。
しかし法改正により、2024年以降は払い出し制限が撤廃され、使い勝手が非常に良くなります。
2020年から利用を始めれば、2020年~2024年で総額320万円をジュニアNISA口座で運用することが可能です。
これらのメリットを受けて、ジュニアNISAをオススメできる人は以下の通りです。
この条件に当てはまる方は、ジュニアNISAを利用しない理由がありません。
10~15年、自信をもってホールドできる米国株ファンドや全世界株ファンドに投資して、着実に資産形成していきましょう。
ジュニアNISAはこれまで「使い勝手が悪い」「ゴミ」と散々な評判でした。
しかし今や、「使わないと損」な制度に生まれ変わっています。
知っているか知らないかで大きな差が出る一例ですね。